程度の差はありますが8割近くの人が月経痛を感じています
月経中は子宮の中をおおっている内膜や月経血を体外に押し出すために
プロスタグランディンというホルモンが分泌されて子宮を収縮させます
月経痛はこの収縮の刺激が痛みになりあらわれたものです
月経中はホルモンのバランスがくずれるので月経痛以外にも吐き気、めまい、むくみ、貧血などの体の症状や
イライラ、憂鬱、あせりなどの心の不調も感じます
症状は月経開始の1日から2日にもっとも強く出ますがだんだん解消されます
中には症状が酷く月経中に家事や仕事ができず寝ている人もいます
これを特に月経困難症と呼んでいます
月経痛は原因になる病気が無い場合と子宮や卵巣の病気が原因で起きる場合もあります
特に病気が無い場合はプロスタグランディンというホルモンが過剰に分泌されたり
子宮や卵巣が十分に発育していない冷えや疲労ストレスなどが原因になります
病気による月経痛の場合は子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣のう腫などが原因になっていることがあります
子宮や卵巣の病気は20代の人にも増えているので注意が必要です
月経痛や月経の量がだんだんひどくなる
月経血にレバーのようなかたまりが混じる
鎮痛剤が手放せない
鎮痛剤を飲んでも効かなくなった
毎回寝込んでしまう
酷い痛みが4日以上ある
月経を支配するホルモン分泌のバランスの乱れが月経痛を悪化させます
ホルモンのバランスを保つためにも規則正しい生活のリズムを心がけましょう
食事をしっかりとり栄養のバランスに注意しましょう
特にエネルギー源になる穀物類は欠かさずとりましょう
冷えが月経痛を酷くするので足腰を冷やさないようにしましょう
夏でもレッグウォーマーやひざかけを利用して冷えを防ぎましょう
また欠陥を収縮させるたばこは控えて月経中も
ストレッチ体操などの軽い運動で体を動かし全身の血行を促しましょう
鎮痛剤の服用
鎮痛剤は医師が処方したものでも市販のものでも規定量を飲んでいる場合は問題ありません
痛みが強い1日2日ぐらいの服用は良く症状が出る前に飲むのが効果的です
規定量を飲んでも効かない場合は医師に相談しましょう
ストレッチ
腹筋を使うストレッチなどの軽い運動をして骨盤内の血行を促します
血行を促すビタミンE
ピーナッツ、アーモンド、ひまわりの種子、松の実などのナッツ類
かぼちゃ、うなぎなどにビタミンEが多く含まれています
下腹部を暖める
下着を2枚重ねたり携帯用のカイロを使い下腹部や腰を温めます
骨盤内の血行がよくなって痛みもやわらぎます
毎月、月経前になるとわけもなくイライラしたりむくみがひどくなったり
甘いものがほしくなったり自分の体や心が何時もと違う感じがする
PMSは月経が始まる10日ほど前からおこる心や体の偏重で月経が始まると消えてしまいます
月経前は周期的に黄体期にあたっていて排卵後、受精しなかった卵胞を黄体に変化させて
プロゲステロン(黄体ホルモン)を盛んに分泌します
このときにホルモンのバランスがくずれてPMSの原因になります
疲労や体力の低下、不規則な生活、転職や失恋などでストレスがたまると
PMSの症状が強く現れます
月経前の不快な症状は程度の差がありますが多くの女性が経験することです
基礎体温を記録して自分の月経周期を知ることが大事です
まず十分に睡眠をとりましょう
この時期は注意力も落ちて大切なことは月経後にするようにしましょう
イライラしやすい時期であることが自覚できていれば人間関係のトラブルを避けることができます
症状が強いjときは婦人科を受診しましょう
低用量ピルや漢方薬でホルモンのバランスを整えたり
鎮痛剤や精神安定剤などを処方してくれます
PMSは疲労感が強かったり精神的なストレスが溜まると症状がよけい強く感じられます
月経前のこの時期は十分に睡眠をとり疲労やストレスをためないようにしましょう
休日には趣味やゆったりと過ごすことが疲労回復には必要です
また食事は塩分のとりすぎに注意してミネラルをたっぷりとると身も心もすきっきりします
イライラするときは家にじっとしていないでウォーキングなどの軽い運動で汗をかき
その後ゆったりお風呂につかれば心身の疲れもいえます
思春期から閉経を迎えるまで妊娠中以外は月に1回一定の周期で月経があります
正常な月経の周期は月経の開始から次の月経が始まるまでの25日から45日で
これは月経の初日から次の月経が始まる前日までの日数です
この範囲を外れる場合が月経不順です
月経がある期間は一般に3日から7日です
正常な月経ではレバーのようなかたまりが見られない状態で
1回の月経で40から60グラムの出血量があります
月経が開始したばかりの思春期の月経不順は卵巣や子宮の未熟さ卵巣機能の低下が原因です
20代から40代の成熟した女性の場合は生活習慣が原因となって起こるホルモンの分泌異常
子宮や卵巣などの病気が原因になっていることが多くあります
月経不順は子宮内膜や子宮筋腫などの病気が原因のこともありますが
ほとんどは心身のストレスや環境の変化が引き金になってホルモンの分泌が乱れるのが原因です
月経周期が先月は40日今月は25日などと月により変わります
これは若いときには良くあることですが最近は排卵の無い月経や
一時的に無月経になるケースも増えています
疲労やストレス解消のために暴飲暴食して急激に太ったり
逆に1ヶ月に5キロ以上もやせるダイエットをした場合にみられます
特に無理なダイエットは月経の異常を引き起こしやすいので注意しましょう
月経が無くなったりひんぱんに月経周期が乱れるときは婦人科を受診しましょう
おりものは子宮や卵管、膣など女性性器から出る分泌物です
性器の粘膜はこの分泌物でいつも潤い健康な女性にはだれにでもみられます
量は個人差がありますが外陰から少し出て下着につく程度で色は白か淡いクリーム色
これが月経と月経中の中間の排卵期になると無色透明で少し粘り気があるおりものになり
量も増えて外部に流れてくることもあります
おりものの量が急に増えたりおりものに濃い黄色や茶褐色の色がついたり膿のようなものや
血のようなものが混じったり空気に触れていないのに魚が腐ったような悪臭がしたりすときは
婦人科系の病気が考えられます
特に血液が混じっているとき茶褐色のおりものが出るときは子宮がんのおそれもあります
おりものの量や色いやなにおいがあるときは婦人科を受診しましょう
頻発性月経
月経周期が24日以上でつきに2回も3回も月経が訪れる
排卵を伴わない無排卵や黄体機能の不全などが原因です
放置すると不妊の原因になります
量が少ないと思ったら不正出血のこともあるので注意が必要です
続発性無月経
月経があったのに60日から90日以上月経がない
原因は1ヶ月に5キロ以上やせる無理なダイエットや激しいスポーツにより
月経を司る視床下部や脳下垂体の機能が低下して起こります
放置すると無月経になり元にもどりにくく不妊の原因になります
原発性無月経
18歳を過ぎても初経がみられない
原因は卵巣の発育不全が多いですが糖尿病など全身の病気でもなります
稀発月経
月経周期が46日以上90日未満
原因は無排卵周期症のことが多くあります
放置すると不妊の原因になります
黄体ホルモンなどによるホルモン療法の治療をします